前回のおさらい
マイトの葬式にて、幽霊となった彼に遭遇したエン。
成仏させてくれと訴えるマイトに対し、
エンはあの世への道を閉ざしていた雷雲を蹴散らした!
だが、そこから現れた魔物を退治しようと試みるも、あの”第三の眼”が開かない!
突如危機に陥る二人の前に現れたのは、八雲のばぁさんであった・・・。
マイト「あ・・あの人は・・?」
エン「ば、ばっちゃ!?」
二人の前に現れたのは、あの霊媒ばぁさん“八雲”であった。
八雲は二人をかばう様に魔物に対峙すると手にした錫杖を振りかざしながら、呪術を使って魔物の動きを封じたのだ!
八雲「エン・・今のオヌシにはまだその呪術は扱えんじゃろぅ…。因みに最後の呪文は黄龍伏”魔”じゃ!」
エン「そうだ!それだ!ばっちゃありがとう!!でも・・・どうしてここに・・?」
八雲「・・不穏な邪気を辿ってここまで来てみたが・・まさかオヌシが魔物に立ち向かっていようとは露とも思っておらなんだ。いったい何があった・・?」
エン「え、えっと・・マイトが成仏できないって言うから、何とかしようと思ってそれで・・!」
八雲「まあよい・・どうやら間に合ったようじゃな。しかし・・喜ぶのはまだはやいぞ・・」
その言葉通りだった。
どうやら魔物の動きを封じる八雲の呪術はそう長く持たないようだ・・。
魔物に向けて掲げる錫杖が震えだしている・・・。
エン「ばっちゃ・・・どうしよう…」
八雲「エン・・・残念じゃがワシの霊力でも、あの呪術を扱う事は不可能じゃ・・。」
エン「えぇっ!?」
八雲「しかしエン・・・ワシの読みが正しければ・・・オヌシはこの魔物に打ち勝つことができるやもしれん!」
エン「ばっちゃ・・」
八雲「・・・とうとう・・この時がきたようじゃな・・」
そう言うと八雲は、錫杖を持つ手とは逆の手で背負っていた風呂敷を地面に置くと、スルスルと包を開いていった。
すると中から現れたのは、見覚えのある“漆塗りの木箱”であった!
エン「ばっちゃ!これ!!」
八雲「エン・・ワシの呪術もそろそろ限界じゃ、魔物が・・動きつつある!」
ギチ・・・ギチ・・
確かに、まるで凍りついたかのように微動だにしなかった魔物の体が、徐々に蠢きだしている!
八雲「今は何も言わずに、その木箱の“陣羽織”を羽織るのじゃ!!」
エン「わ!分かったよ!!」
エンの読み通り、その木箱にはやはり見覚えのある陣羽織が収められていた!
おそらく、あの桜祭りの夜にハヤト達に託された“妖力増強陣羽織”なのだろう。
なぜそれを八雲が所持しているのか・・・それは分からない。
しかし、それを手に取ったエンの脳裏に”勝利”の二文字が浮かび上がる!
だがその瞬間!!
ギィィイイイイイ!!!
魔物が活動を再開してしまった!!
マイト「二人とも!!危ない!!!」
遠巻きに二人を見ていたマイトが叫んだ!
その瞬間!
ギギャーーーーー!!!!
バァアアアアン!!
魔物は腹部の針で再び攻撃を仕掛けてきた!
エンと八雲「ぅあああああっつ!!」
間一髪、二人は攻撃を避けた!!
しかし!その凄まじい攻撃は大地を穿ち!土煙と共に陣羽織が宙に舞った!
エン「しまった!!」
八雲「エン!!急ぐのじゃ!!」
エン「うぉぉおおおおおおおお!!!!」
エンは雄叫びを上げ、風に流されていく陣羽織を追いかけた!
ギャィイイイイイイイイ!!
その背中を魔物が追いかける!!
エン「うぉぉおおおおおおおああああ!!!!!」
そして、魔物が再び攻撃を仕掛けるとのほぼ同時に!
エンは大地を蹴り!陣羽織をキャッチしそれを羽織った!!
すると・・・
ズバーーーーーン!!
着地したエンの体を中心に凄まじい波動が放たれた!!
ギィイイイイヤアアア!!
その威力にたじろぐ魔物の目の前には、額に第三の眼を輝かせた“赤き少年”が佇んでいた。
マイト「あ・・あれは・・・八神・・なのか・・・!?」
マイトは、その容姿を大きく変えたエンに驚愕していた。
だが、それはまさしくエンそのものである。
そしてその陣羽織こそ、第三の眼を開眼させるための鍵であった!
ところが・・・マイト以上に驚愕していたのは、なんと八雲であった!
八雲「な・・・なんと・・・!!あの祭りの魔物を滅ぼしたのはオヌシじゃったか!?」
そう、着る瞬間を目撃しない人物には、別人として認識される陣羽織の効力。
それは八雲も例外ではない・・。
この時初めて、あの時の少年がエンであったことを知ったのである!
八雲「しかし・・・ワシの読みはやはり正しかった!ずっと・・・この時を待っておった・・。今こそ戦うのじゃ・・・」
『新たなる“白毫使い”よ!!』
エン「白毫使い・・・ばっちゃ・・これっていったい・・・!!」
その時!
ギギィイイイイイ!!
ズガーーーン!!
魔物が再び攻撃を仕掛けてきた!
エン「うわぁっつ!!」
八雲「エン!・・詳しい説明は後じゃ!まずはお前さんに白毫使いとしての戦い方を教えてしんずる!!」
エン「わ、分かったよ!!」
ついに戦いが始まった!!
八雲「よし!エン!まずはオヌシの左手に出現しておる“篭手”に力を込めてみよ!」
エン「う、うん!」
八雲の言う通り、エンの左手には不思議な形の篭手が現れていた。
その篭手はエンの全身覆う赤いオーラと同じ色をしており、手の甲にあたる部分には“不動明王”を表す梵字が刻まれている・・・。
そして、その手に力を込めた瞬間!
エン「うわぁっ!」
梵字の部分から眩い光の玉が出現した!
八雲「よし・・今度はその光の玉を右手で取るのじゃ!!」
エン「分かったよ!」
言われた通りに、エンはその光の玉を右手で握りしめた。
すると!
エン「これはっ!!」
そう!あの龍を倒した赤き刀が出現したのである!!!
八雲「エン!それがオヌシの魔物を滅ぼすための矛!“白毫神器(びゃくごうじんぎ)”じゃ!!」
エン「白毫・・神器・・・!!」
八雲「さぁ!今こそ魔物と刃を交えるのじゃ!!」
エン「よぉおおし!」
「うぉぉおおおおおおおおおおおお!!!」
そういうと、エンは魔物に向かって飛びかかって行った!
エン「テヤッツ!ハァッ!!」
ギキイイイイイイ!!
エンは掛け声とともに、魔物の体を神器で切り裂いていった!!
八雲「うむ・・よいぞその調子じゃっ!!そのまま魔物の体を覆う装甲を破壊するのじゃ!!」
エン「とりゃ!!せいっ!!!」
ギヤィイイイイイイイ!!
マイト「いいぞ八神!いける!!」
その光景を、マイトも固唾をのんで見守っていた!
エンは魔物の体を覆った甲殻を切り落としてゆき、おびただしい数の傷を刻んでいく!
一方そのさなか、エンは不思議な感覚に陥っていた・・・。
ボールもまともに投げられないほど運動神経の悪い自分が、このように動くことはできないはず・・・。増して刀など握ったこともない・・・。
ところが、エンはいとも簡単に華麗なる刀裁きで魔物を切り刻んでいたのである!!!
そして!!
ズバっつ!ズバッツ!!
ギィヤァアアアアアア!!!
エンついには魔物の羽を切り落としたのである!!
ズーーーーン!
怒号と共に地面に墜落する魔物・・。
マイト「やった!!」
エン「よし・・・!」
しかし、まだ魔物の息の根を止めたわけではなかった・・。
魔物はその重たい体を引きずりながら、その場から退散すべく動き出した!
八雲「エン・・まだじゃ!!」
八雲の言う通り、魔物はズルズルと地を這っていく!
そしてあれよあれよという間に、魔物は寺の屋根へと登りつめたのである!!
そして、どうやらここまで追ってはこれないと判断したのであろう・・。
屋根の上で背中の羽を再生させ始めたではないか!
八雲「くっ・・・いかん・・逃げる気じゃ!!」
エン「いや・・・そうはさせない!!」
焦る八雲にそう言い放つと、エンはあの桜祭りでの戦いのように、
地を蹴り凄まじい跳躍力で宙へと舞った!!
八雲「(おお!あヤツ、跳躍白毫の持ち主であったか!!)」
エン「ぅおおおおおお!!」
そして、エンも寺の屋根へと降り立つと、ついに魔物へとどめの一撃を繰り出した!!
エン「これで・・・終わりだぁぁあああああっ!!!」
ズバっつ!!!!
マイト「やった!!!」
マイトはそう叫んだ!!
ところがだった!
・・
・・・・
・・・・・・
キキイイイイイイ!!
エン「なにっ!?」
なぜか魔物は生きている!!
それどころか、次の瞬間!その腕を振り上げエンに攻撃を仕掛けてきた!
ズバーーーーン!!
エン「うわぁあっつ!!」
マイト「八神ぃぃぃいいいい!!!!」
魔物の一撃を喰らうと、エンは屋根から落とされてしまったではないか!!
八雲「イカン!エンよ!!足から着地せねば一巻の終わりじゃ!!」
エン「!?」
八雲の言葉に促され、真っ逆さまに落ちるエンはとっさにその身をひるがえす!
そして次の瞬間!!
ドスン!
鈍い音が鳴り響き、地面から粉塵が舞った。
マイト「くそ!・・・ダメか!?」
ここまでか・・・マイトがそう思ったのもつかの間・・。
エン「ふぅ・・・。」
マイト「!?」
エンはしっかりとその足で、大地を受け止めていた。
マイト「八神!!…大丈夫なのか!?」
八雲「大丈夫、ヤツは凄まじき跳躍力の持ち主・・・。足で着地すれば怪我などせぬ・・!」
マイト「そうか・・よかった・・・・って、ええっつ!?」
八雲「何じゃ!大声出して・・!」
マイト「あんたも・・俺が見えるのか!?」
八雲「当たり前じゃ!!巷で何年で“霊媒ばぁ”と呼ばれとると思っとる!」
マイト「そ、そうでした!!」
しかし安心するのはまだ早い!
エンによる重い一撃を喰らったはずの魔物はやはり生きている!
そしてあろうことか羽の再生も完了間近である!
マイト「ど、どうして魔物は生きてるんですか!?」
八雲「ああ、あヤツは魔物のとどめの刺し方を知らんからの・・・。」
そういうと八雲はエンに向かって言い放つ!
八雲「エン!魔物を倒すための最後の一撃は“力”ではない!“精神力”じゃ!」
エン「精神力・・・?」
八雲「そうじゃ・・。どんなに力強く刀を振るっても、魔物へとどめを刺すことは叶わん!」
エン「じゃぁ・・・どうすれば・・!?」
八雲「よいかエン・・!まずは第三眼・・白毫(びゃくごう)に意識を集中させ、その目で魔物を見つめてみよ!!」
エン「え!?わ、わかった・・やってみるよ!!」
そういうとエンは、全神経を額に集中させた・・・。
すると!
パァアアアアア・・・
エン「これは!?」
魔物の胴の一部が光り輝いて見える!
八雲「見えたかエン!それが魔物の弱点じゃ!オヌシが装甲を破壊した結果露出したものじゃ!!」
エン「そうか、その一点を攻撃すれば!あいつを倒せる!!」
八雲「そうじゃ!!・・だがよいか、あくまで最後の一撃は精神の力じゃ!」
エン「まだ、精神の力が必要なの!?」
八雲「そうじゃよく聞け!・・弱点に刃が届く間合いで!」
『全身の力を抜くのじゃ!!!』
エン「!?」
八雲が発したその言葉は、恐らく誰にも想像のつかぬ戦い方だろう・・。
体の力を抜いてしまっては、刀を振り上げることもできない。
そんなことで魔物が倒せるものなのか・・・。
マイト「ホントにそれで倒せるんですか!?そもそもあいつ、それを知らなかったはずなのに龍を倒してたじゃないですか!ほかに方法が・・」
八雲「うむ・・あの時エンは恐らく無意識のうちにそれを実行しておったのじゃろう。白毫使いなら有り得る話じゃ・・・そして、これこそが白毫使いの戦術じゃ!」
八雲が言い放った・・・その時だった!!
キキイイイイイ!!!
一同『!?』
魔物はついに羽を再生させて飛び立ってしまった!!
八雲「エン!急げ!全身の力を抜き、その代わりに白毫に全神経を集中させるのじゃ!!騙されたと思ってやってみぃ!」
エン「わっ!分かったよ!」
そういうとエンも凄まじき跳躍力で飛び上がると、魔物の背中を追いかけた!!
エン「うぉぉおおおおおおお!!!!」
八雲『エン・・・オヌシなら出来る・・・』
エンの体はみるみる魔物に近づいていく!
エン「うぉおおおおお!!!」
八雲『信じるのじゃ・・・白毫の力を・・・』
樹木を飛び越え・・建物を飛び越え・・・
エン「おおおおおおおお!!!!」
八雲『自分自身を・・・!!』
そしてついに!エンは魔物に追いついた!!
エン「おおおおおおおおおおおお!!!!!!!
八雲『ワシも信じておる!!』
『オヌシの力を!!!!』
エン「うおおおおおおおおおあああああ!!!!」
そして!魔物の胴に刃を向けたその瞬間!
エンその全身から力を抜いたのだ!
・・・・
・・・・・・
目を瞑るエン・・・
額に神経を集中させる・・・!
・・・・・・・・・
・・・・
一瞬の静けさの中・・
エンの瞳の奥の暗闇に・・
赤く輝く白毫が現れた・・
・・・
・・・・
白毫の周りには赤い光の輪が見える・・
それは徐々に白毫に向かって集束していく・・・
・・・・
・・・
そして、その光が白毫に重なった瞬間!!
エンはその目を見開いた!!!
すると!!
ズバババババババババッツ!!!!!
エンは凄まじき威力の一撃で魔物にとどめを刺したのだ!!!
ギィィイイイイィィィ・・・・
そして散りゆく魔物を背に、エンは着地した…。
自分の意志とは裏腹に、勝手に体が動いていた!
これこそ、白毫使いの戦い方であった!
こうして、エンは再び魔物に打ち勝ったのである!!
エン「やった!!」
マイト「やったぞーーーー!!」
八雲「よくやった!エン!」
再び大地に降り立ったエンの元へ、マイトと八雲が駆け付けた!
マイト「エン・・ありがとう!本当にありがとう!流石だな!!」
エン「えへへ・・」
八雲「よかったの・・オヌシ、これでようやく成仏できるじゃろう。・・・この寺の住職にはワシが後でキツく言っておくでの・・・。」
マイト「ああ・・ありがとう・・。」
成仏・・・。
八雲から発せられたその言葉を聞いて、エンは再び事の成り行きお思いだし、再び悲しみが押し寄せた。
そして、マイトの体からは光の粒が現れ始めた・・・。
どうやら本当の別れの時がやってきたようだ・・。
エン「マイト・・・。」
マイト「おいおい!そうメソメソすんなって!」
エン「だけど・・・。」
マイト「いいんだよ。これでいいんだ・・。」
エン「・・・・。」
マイト「ちょっと早く向こうに行っちまうけど・・・この戦い見て俺・・安心したよ。」
エン「・・え?」
マイト「お前なら陰陽師に・・・いや本当のヒーローになれるかもしれないな!!」
エン「マイト・・。」
マイトからあふれ出す光は徐々に増幅し・・だんだんとその体が薄くなっていく。
マイト「・・時間みたいだ・・。」
エン「マイト!!」
マイト「エン!元気でな!!お前の事、いつも見守ってるから!!」
エン「マイト・・・!!」
マイト「あっという間にこっち来て、ガッカリさせんじゃないぞ!」
エン「うん・・・うん・・!!!」
マイト「じゃぁな!!また会おうな!!」
エン「マイト・・・・。」
『マイトーーーーーーーーーーー・・・・・・!!!』
そういうと、マイトは笑いながら消えて行った・・・・。
エンの心に再び悲しみが蘇った・・。
しかし・・・
八雲「エン・・本当によくやった。オヌシは魔物を打倒し、一人の男を・・いや、成仏できずにいた多くの魂を救ったのじゃ!」
そんな八雲の言葉に奮起した。
マイトのためにも絶対に陰陽師に…魔物から皆を守るヒーローになってみせる・・。
その決意と共に唇を噛みしめ、エンはすっくと立ち上がった・・。
エン「ばっちゃ・・ばっちゃ!!」
八雲「何じゃ!?」
エン「ばっちゃ、この力の事詳しく知ってるんだよね!?教えて!白毫っていったいなに!?どうしてで僕がこんな力を持ってるの!?」
八雲「お、おお!そんなに揺するな・・。よかろう、まさかこんなに早くお前さんに語ることになろうとは思っとらんかった・・・じゃが・・・とうとうこの時が来たのじゃな。・・・いいか・・お前さんはな・・・・」
ところが、八雲が語りだそうとしたその時だった。
???「おーーーいっつ!!」
二人「!?」
遠くの方から近づいてくる声がある・・。
目を凝らしてその方向を見つめるエンは驚愕した!
エン「え!?ハヤトさん!!??」
そこに駆け付けたのは、あの“ナイトメアバスターズ”の二人であった!
ハヤト「はぁ・・はぁ・・おい…大丈夫か…。」
エン「あぁっつ!ナイバスだ!!また会えたーーーーー!!!」
バン「あ、お前!」
ハヤト「あーーーーーーーーーー!!!!!またお前か!何でこんなところ・・・」
ハヤトが言いかけたその時
コツン!
ハヤト「痛っ!」
八雲が錫杖でハヤトの頭を小突いたのだ。
八雲「オヌシら遅いわ!」
ナイバス「!!」
八雲「オヌシらが駆け付ける前に、こヤツが魔物を倒したぞ。」
そういうと八雲はエンの背中をポンと押した。
ハヤト「!?こいつ一人でか!?」
コツン!
また八雲に小突かれるハヤト。
八雲「まったく・・・新たな白毫使いが現れたというに・・なぜワシに教えんかった・・。」
ハヤト「・・そ・・それは・・・。」
八雲「まぁよい・・。いい機会じゃ・・・。これからオヌシら3人に話がある・・。」
ナイバス「・・・・。」
八雲「エン・・この後時間はあるか?」
エン「う、うん!大丈夫だよ。」
八雲「よろしいこんな場所ではなんじゃ・・ワシと一緒に八雲神社までついて来い・・。」
ナイバス「了解・・。」
エン「分かった!」
そういうと4人は寺を後にしたのであった――。
◆帰り道
エン「・・・ん?」
八雲「どうしたんじゃ・・?」
エン「いや・・ちょっと待って・・・・・」
八雲「なんじゃ??」
エン「凄く自然だったから流してたけど・・・」
『ばっちゃとナイバスって知り合いだったのーーーーーーーーーー!!!!???』
知り合いだった。
つづく!